P.2
(読み)
[つゝき]
可のちや可満をとり
かのちゃがまをとり
い多しいろり
いたしいろり
尓可けおく
にかけおく
尓とく
にとく
尓ちや
にちゃ
可満
かま
尓
に
志り本可゛
しりほが
者へ
はえ
(大意)
あの茶釜を取り出し囲炉裏にかけておくと
すぐに茶釜に尻尾(しっぽ)がはえ、
(補足)
左の頁に和尚さんが箒で茶釜を追い払って、逃げ回っているところの図。
どうして和尚さんの隣に町人風の男がとおもったのですが、先を読むと弟子とあります。
寺の雑事などをする寺男でしょう。
鮮明な摺りです。
男の脚が少ない線で描かれていますが、肉付き感がしっかり表現されています。
変体仮名「可」は「う」にそっくりなので注意、たくさんでています。
変体仮名「尓」(に)も4箇所でてます。
「とく尓ちや可満」、この「とくに」は「疾くに」、「すぐに」の意味でしょうか? 「特に」ではないとはおもうのですが。
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