P.7 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」
(読み)
小割 等 川 下ケ仕 度 奉存 候得共 元 来 谷 川 之儀ニ而
こわりとうかわさげつかまつりたくぞんじたてまつりそうらえどもがんらいたにかわのぎにて
平 日 至 而水 細 く余程 之大 水 二無之 候而者 桴 川 下ケ
へいじついたってみずほそくよほどのおおみずにこれなくそうらいてはいかだかわさげ
難相成 候 間 出 水 相 待罷 在 候 所 漸々 六 月 中 旬 ゟ
あいなりがたくそうろうあいだしゅっすいあいまちはべりありそうろうところようようろくがつちゅうじゅんより
(大意)
小割などを川下げしようとしたのですが、もともと高麗川は谷川であるため
普段はいたって水量が少なく、よほどの大水のときでなければ桴の川下げは
難しくありまして、そのため水量が増すのを待っていたところようやく6月中旬より
(補足)
「小割等」、「等」のくずし字は「ホ」のような形のことが多いですが、ここのは異なっています。
「水」、ここの字は楷書に近い。左の行の「出水」の「水」も同様。しかし「大水」では読み取りにくい「水」のくずし字になってます。
「余程」、「余」が少々悩みました。
「相待」、「待」の「寺」の部分のくずし字は「る」のような「5」のような形。「等」の「寺」も同じ。
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