2019年10月12日土曜日

桴出入諸願書井相手方詫書等写 その13




 P.9 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」

(読み)
小家掛 之板 小貫 等 悉   く打 毀  上荷 之板 貫 小
こやがけのいたこぬきなどことごとくうちこわしうわにのいたぬきこ

割 等 大 半 紛 失 仕    材 木 之分 ハ切 流 シ河原 二散 乱 致
わりとうたいはんふんしつつかまつりざいもくのぶんはきりながしかわらにさんらんいたし

多分 之流  失 ハ有之  間敷 様 子二見請 候   間  其 段 右 村
たぶんのりゅうしつはこれありまじくようすにみうけそうろうあいだそのだんみぎむら



(大意)
小屋掛けの板や小貫などことごとく打ち壊され上荷の貫板や小割
などのほとんどは紛失し、材木はバラバラにされ河原に散乱し
大部分が流されてしまったようではなかった様子に見受けられました。このことを戸口村


(補足)
 筏の流しは材木を組んだものに船頭が乗り、ただ下流へ運ぶという印象が強いですが、上荷もたくさん積んでいました。その被害状況を記しています。逆にこのとき何を積んでいたかが詳しくわかります。

 組んでいた材木もどうやら流されることはなくバラバラにされて河原に散乱していたようです。

「有之」、頻出語句ですがここのくずし字は読めませんでした。「有」が???です。


0 件のコメント:

コメントを投稿