P.12 4行目〜最後。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」
(読み)
御慈悲 相 手之者 共被召出 理不尽 狼 藉 之
ごじひをもってあいてのものどもめしだされりふじんろうぜきの
始末 逸 々 御吟 味之上 木品 取 揃 早 々 引 渡 以来
しまついちいちごぎんみのうえきしなとりそろえそうそうひきわたしいらい
筏 川 下ケニ不差障 様 無難 二渡世 相 続 相 成 候 様
いかだかわさげにさしさわらずようぶなんにとせいあいつづけあいなりそうろうよう
(大意)
お慈悲をもって相手の者たちを召し出し、理不尽な狼藉の
事の次第を細かに念入りに調べていただき、諸材木など取り揃えて早々に引き渡し、これ以降
筏川下げに差し障りなきよう無事に商売を続けることができるように
(補足)
「慈悲」、ともに「心」がありますが、字体は異なってます。
また、前行「何卒以」のあと改行して、お役所への敬意と深いお願いの心を表しています。平出です。
「召」、これ一字では読めませんが、前後から判断します。
「逸々」(いついつ)、ひとつひとつ。
「品」のくずし字がこのあとの「早」とにてます。
「取揃」、この書き手の「取」はみな小さく、「被」のくずし字ににてます。「揃」はちゃんと「前」のくずし字があります。
「筏川下げ」、ここでは「桴」を使っていません。
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