2019年10月28日月曜日

桴出入諸願書井相手方詫書等写 その29




 P.20 3行目まで。「飯能市立博物館所蔵淺海公介家55号文書」

(読み)
仕来  高麗川 通 り筏  組 下 御当 地へ運 送 致  候   所
しきたりこまがわどおりいかだくみさげごとうちへうんそういたしそうろうところ

当 春 中 御当 地大 火二付 諸 材 木 川 下ケ仕    度 候  得
とうはるなかごとうちたいかにつきしょざいもくかわさげつかまつりたくそうらえ

共 元 来 谷 川 之儀平 日 水 細 く大 水 二無之  候而者
どもがんらいたにがわのぎへいじつみずほそくおおみずにこれなくそうらいては


(大意)
としてきており高麗川で筏を組み下げて御当地(江戸)へ運送していました。そのようなとき
今春御当地で大火があり、諸材木を川下げしたかったのですが
もともと(高麗川は)谷川であるため普段は水量が少なく大水のときでないと


(補足)
「候得共」(そうらえども)、3文字セットで行末にきても無理やりおさめてしまうものなのですが、ここでは改行して「共」が行頭にきました。
「水細く」「大水」、くずし字と楷書。4行目「出水」、5行目「水増」はくずし字。
「候而者」(そうらいては)、「そうろうては」と読んでしまいそうですが、それが間違いなのかどうかはわかりません。これは3文字セットで使います。行末に小さくしてうまく収まりました。


0 件のコメント:

コメントを投稿