P.141 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
相 企 所々 人 家打 毀 候 趣 者
あいくわだてところどころじんかうちこわしそうろうおもむきは
今 般 御糾 二而同 人 共 申 立
こんぱんおただしにてどうにんどももうしたて
初 而承 知仕 平 日 申 諭 方 不
はじめてしょうちつかまつりへいじつもうしさとしかたふ
行 届 キ恐 入 候 儀二御座候
ゆきとどきおそれいりそうろうぎにござそうろう
右 御尋 二付 奉申上 候 通 相 違
みぎおたずねにつきもうしあげたてまつりそうろうとおりあいちがい
無御座候 以上
ござなくそうろういじょう
岩鼻御料所
いわはなごろうしょ
武州秩父郡名栗村
ぶしゅうちちぶぐんなぐりむら
(大意)
を企てあちらこちらで人家を壊した様子を
このたび尋問してくださり、同人どもの主張を
初めて知ることとなりました。日常生活での目配りが
不行き届きであったと恐れ入っている次第でございます。
お尋ねのあった内容につきまして、ここに申し上げました通り相違う
ことは御座いません、以上。
岩鼻御料所
武州秩父郡名栗村
(補足)
「所々」、「所」が「訴」にみえてしまいますが、「所」の「戸」のくずし字と、「訴」の「言」のくずし字が異なります。
「毀」はいつもながら楷書。
「今般」、セットで覚える字。このあとの1字分の空白は闕字?。
「通」、気のせいか通常のくずし字と少し違うような・・・。
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