P.138 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
府中 宿 二而出し候 書 付 扣
ふちゅうしゅくにてだしそうろうかきつけひかえ
御尋 二付 以書付 奉申上 候
おたずねにつきかきつけをもってもうしあげたてまつりそうろう
岩 鼻 附 御料 所 武州 秩 父郡
いわはなつきごりょうしょぶしゅうちちぶぐん
上 名栗 村 役 人 惣 代 組 頭 仙 太郎
かみなぐりむらやくにんそうだいくみがしらせんたろう
百 姓 代 覚 蔵 奉申上 候 、村 内
ひゃくしょうだいかくぞうもうしあげたてまつりそうろう、そんない
百 姓 紋 二郎 豊 五郎 儀御召 捕 相 成
ひゃくしょうもんじろうとよごろうぎおめしとりあいなり
同 人 共 儀徒黨 相 企 候 始末
どうにんどもぎととうあいくわだてそうろうしまつ
御尋 二御座候
おたずねにござそうろう
(大意)
府中宿にて出した書付の控え
お尋ねのありました件書付をもって申し上げます
岩鼻附御料所武州秩父郡
上名栗村役人惣代組頭仙太郎と
百姓代覚蔵が申上げます。村内にて
百姓紋二郎と豊五郎をお召捕りになられました。
同人たちが集まり不穏なことを企てたことの次第を
お尋ねになられました。
(補足)
文面通り府中宿で書いた書付の控えの内容です。
「尋」、「ヨ」が丸くなってます。
「以」、平べったくって横長。
「企」、楷書になってます。
この頁の漢字はすべて既出のものばかりです。
目が慣れてきたのでしょうか、読みやすくなってきた印象があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿