P.121 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
畄 吉 儀者平 日 実 体 柔 和之もの
とめきちぎはへいじつじったいにゅうわのもの
二而、如何 之可及 所業 毛の二無御座、
にて、いかがのおよぶべきしょぎょうものにござなく
殊 二其 砌 ゟ 引 續 只 今 以病氣
ことにそのみぎりよりひきつづきただいまびょうきをもって
相 煩 居 、如何二も不便 至極 二御座候 間 、
あいわずらいおり、いかにもふべんしごくにござそうろうあいだ
不顧恐をも 此 段 御歎 願 奉申上候、
おそれをもかえりみずこのだんごたんがんもうしあげたてまつりそうろう
(大意)
畄吉については普段の生活態度は穏やかです
ので、何かをしてしまうということの心配はございません。
その上あのとき以来引き続き現在も病気で
煩っております。大変に具合の悪い状態になっておりますので
恐れ多いことではありますが、此の段ご嘆願申し上げます。
(補足)
「平日実体柔和」、時代ががった言い回しですが現代でも使えそうです。
「如何之可及」、読み方がわかりません。(どうのこうの)とも読めるような気がしますが。
「殊二」、「朱」のくずし字が難。
「歎願」、「嘆願」ではないほうの字です。「願」は頻出ですが、ここのくずし字はいつもとは異なるような形です。しかしこのあとの「願」はみな同じ形になってます。
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