2019年6月20日木曜日

変事出来二付心得覚記 その217




 P.120 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
候   上 者、腰 縄 之毛のハ本 縄 、縄 附 二
そうろううえは、こしなわのものはほんなわ、なわつきに

無之  毛のも腰 縄 申  附 候   義二候   間  、
これなきものもこしなわもうしつけそうろうぎにそうろうあいだ

其 旨 可相心得    旨 被仰聞    、翌
そのむねあいこころえべきむねおおせきかされ、よく

廿   七 日 、三 人 と茂同 国 府中  宿  江
にじゅうしちにち、さんにんともどうこくふちゅうしゅくへ

御差 立 相 成 候得共   、前以 申  上 候   通
おさしたてあいなりそうらえども、いぜんもうしあげそうろうとおり


(大意)
にあたっては、腰縄の者は本縄、縄付き
ではない者も腰縄を申し付けるので
そのことを了解するようにとの旨申し聞かされました。翌
27日3人とも同国府中宿へ
差し出すことにはなりましたが、以前申し上げましたとおり


(補足)
「腰縄之毛のハ」「無之毛のも」「三人と茂」、「も」をちゃんと使い分けています。
「毛の」、「者」の「も」のときは「毛」。「毛のも」、助詞の「も」は平仮名。「共」の「も」は「茂」。

「被 仰聞」、1字空白があります。闕字(けつじ)です。お上に敬意を表します。
昨日も同じ表現が2箇所ありましたが、一つは闕字あり、もう一つはありません。



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