2019年6月10日月曜日

変事出来二付心得覚記 その207




 P.112 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
其余着届ケニ及候
そのよちゃくとどけにおよびそうろう

着御届ケ奉申上候
ちゃくおとどけもうしあげたてまつりそうろう

     武州秩父郡上名栗村新組
     ぶしゅうちちぶぐんかみなぐりむらしんぐみ

      百姓代
           ひゃくしょうだい

  七月廿六日        覚蔵
  しちがつにじゅうろくにち かくぞう

           組頭
           くみがしら

               仙太郎
               せんたろう

           同
           どう

               平沼源左衛門
               ひらぬまげんざえもん

           名主
           なぬし

               太次郎
               たじろう


(大意)
その夜、到着したことを知らせるために出かけました。
無事到着したことを申し上げることができました。

以下略


(補足)
「其余」、前後の意味・流れから「其の夜」としました。もしかしたら「その後」の意味かもしれません。どちらでも意味は通じてしまいます。

「着」のくずし字のの筆の運びがよくわかります。

 連名が4名になってます。付き添ったのは最初は覚蔵と仙太郎の二人。
赤沢村からあとは源左衛門と太次郎が加わって4人で護送したのでしょうか。それとも先の二人と入れ替わって後の二人が付き添ったのか。
「継立」(つぎたて)とありますから、入れ替わったと理解したのですが間違ったかもしれません。
それとも、付き添ったのはこの4人でした、ということで連名したのかもしれません。

 連名でなぜ源左衛門だけ「平沼」としているのかも不思議です。



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