2019年6月5日水曜日

変事出来二付心得覚記 その202




 P.107 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
  武州秩父郡上名栗村
   百姓
      紋次郎
   同  豊五郎
   同  留吉

右 之者 共 先 般 留 役 吉 岡
みぎのものどもせんぱんとめやくよしおか

静 助 より腰 縄 附 村 預 ケ
せいすけよりこしなわつきむらあずけ

申  付 置 候   所  、此 度 関 東 取 締
もうしつけおきそうろうところ、このたびかんとうとりしまり

出  役 吉 田僖平 次江引 渡  候   間  、無滞
しゅつやくよしだかへいじへひきわたしそうろうあいだ、とどこおりなく


(大意)
前半略
右の者たちは先だって吉岡
静助より腰縄付き村預け
を申し付けておいたが、このたび関東取締
出役吉田僖平次へ引き渡すので、滞りなく


(補足)
「先般」、「舟」のくずし字の筆の運びがよくわかります。
「留役」、「留吉」の「留」のくずし字のほうが一筆書きのように流れて鮮明です。

前回「より」はほぼ例外なく「ゟ」で記されているとしましたが、ここはその例外で「与り」となっています。この2文字が合わさって「ゟ」となります。

「関東」、「門」は「冖」のようになってます。
「引渡候間」、「候」がわかりにくい。


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