2019年6月17日月曜日

変事出来二付心得覚記 その214




 P.119 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
太次郎 同 町 田瀧 之助 両  人 ゟ 申  立
たじろうどうまちだたきのすけりょうにんよりもうしたて

候   處  、紋 次郎 豊 五郎 弐人 者腰 縄
そうろうところ、もんじろうとよごろうににんはこしなわ

村 御預  相 成 、畄 吉 者別 段 御沙汰も
むらおあずけあいなり、とめきちはべつだんおさたも

無之  二付 、役 人 共 ゟ 事実 申  上 候   義
これなくにつき、やくにんどもよりじじつもうしあげそうろうぎ

御聞 届  相 成 候   儀と存  罷  在 候   處
おききとどけあいなりそうろうぎとぞんじまかりありそうろうところ


(大意)
太次郎と町田瀧之助両人より申し上げ
ましたところ、紋次郎、豊五郎の二人は腰縄
村預けとなり、畄吉については別段ご沙汰も
ありませんでした。そのようなことで村役人たちより申し上げた事実を
お聞き届けくださったものと存じ上げておりました。しかしながら


(補足)
 源左衛門さん、心身の状態は大変に良いようです。とても安定した手跡で乱れも全くありません。気負いも力みもなく淡々と筆を運んでいます。

「瀧之助」としたり「町田瀧之助」であったり、気分次第のようです。
「存罷在」、「存在」は「子」と「土」の違いだけですが、くずし字はずいぶんと形が異なります。


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