2019年6月18日火曜日

変事出来二付心得覚記 その215




 P.119 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
今 般 関 東 御取 締  吉 田僖平 次様
こんぱんかんとうおとりしまりよしだかへいじさま

外 御壱人 ゟ 、当 月 廿   六 日 先 般 腰 縄
ほかおひとりより、とうげつにじゅうろくにちせんぱんこしなわ

村 預 ケ申  附 置 候   紋 次郎 豊 五郎
むらあずけもうしつけおきそうろうもんじろうとよごろう

畄 吉 三 人 と茂御同 人 様 江御引 渡
とめきちさんにんともごどうにんさまへおひきわたし

相 成 候  間   、村 役 人 差 添 御廻 村 先
あいなりそうろうあいだ、むらやくにんさしそえごかいそんさき

飯 能 村 御旅 宿 江可差出   旨 御書 附
はんのうむらおたびやどへさしだすべきむねおかきつけ


(大意)
この度関東御取締吉田僖平次様
ほかもうお一人より、当月26日先の腰縄
村預けを申し付けておいた紋次郎豊五郎
畄吉3人ともお取締役様へお引渡しに
なることになりましたので、村役人が引率し御廻村先の
飯能村ご宿泊先へ差し出す旨のお書付を


(補足)
「外」、「タ」の上部がいつもとは少し異なるくずし字です。
「廿六」、この「廿」が「ホ」にみえてしまいます。「六」がわかれば、あっそうかと納得。
「茂」(も)は前頁では「毛」でした。
「飯能」、「能」の筆の運びを前頁で詳しくみましたが、昨日の「罷」についても、下部の部分は「能」でやはり、同じくずし字になっているのがわかります。
「旨」がややわかりにくい。


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