2019年6月2日日曜日

変事出来二付心得覚記 その199




 P.105 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
承    り呉 候   様 頼  入 候   處  、
うけたまわりくれそうろうようたのみいりそうろうところ

太次郎 殿 新 立 様 頼  二而
たじろうどのにったちさまたよりにて

承    り候   処  、名主 瀧 之助 殿 申  様 二者、
うけたまわりそうろうところ、なぬしたきのすけどのもうすさまには

当 地之事 故 不存  、夫 盤
とうちのことゆえぞんぜず、それは

伺   之上 なけ連者゛と申 さ連候   、
うかがいのうえなければ ともうされそうろう


(大意)
お聞き入れしてくれるようお願いいたしました。
太次郎殿は新立様にお願いして
きいたところ、名主瀧之助殿は
「この土地のことはで存じません。これについては
お伺いをたてたうえでなければ(判断できないでしょう)」と申されました。


(補足)
2行目の「頼ニ而」の「頁」が楷書になってます。「束」の書き出しが間違えたので調子が狂った?
1行目の「頼」はちゃんときれいなくずし字になってますけど。

「当地之事故不存」、自分たちの村のことなら知らないわけがないので、この「当地」とは、問題にしている御林山の「土地」と理解しました。しかし自信はありません。

「盤」(は)、変体仮名。

「伺之上奈計連者゛登申さ連候」、変体仮名にこだわるとこんなふうになりそうです。

 あと少し、御林山伐るかどうかの記述が続きます。


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