P73 東京国立博物館蔵
(読み)
牛 なり蘭 人 鉄 槌(テツツイ)を以 テひ多以を打 殺(コロス)又
うしなりらんじんてっつい をもってひたいをうち ころす また
四足 を志バ里横 ニして能どを切り殺 春夫 ヨリ
しそくをしばりよこにしてのどをきりころすそれより
後 足 を志バ里車 ニて引 あけるニ口 よりして
あとあしをしばりくるまにてひきあげるにくちよりして
水 出ツ足 能処 ヨリ段 \/と皮 をひらき殊\/
みずでずあしのところよりだんだんとかわをひらきことごと
く肉 を塩 ニ春彼 国 ニてハ牛 肉 を上 喰 と春る
くにくをしおにすかのくににてはぎゅうにくをじょうしょくとする
中 以下ハパンとて小麦 ニて製(セイ)春物 なり之 を食
ちゅういかはぱんとてこむぎにて せい すものなりこれをくう
寒 国 ニして米 を不 生故 なり
さむしくににしてこめをしょうぜずゆえなり
廿 七 日 とかく雨 折 \/時雨(シクレ)なり朝 五 時 比 吉
にじゅうしちにちとかくあめおりおり しぐれ なりあさいつつどきころよし
雄息(ソク)定 之助 おらん多通 詞ニて其文(フン)箇(コ)
お そく じょうのすけおらんだつうじにてその ぶん こ
持 となり紅 毛 舩 へ荷積ミ水 門 より小舟 尓
もちとなりこうもうせんへにづみすいもんよりこぶねに
(大意)
略
(補足)
「ひ多以」「志バ里」、変体仮名が目立ちます。
「段\/」、くずし字辞典にはここのような形のものはありませんでした。
「殊\/く」、悉く。ことごとく。
「廿七日」、天明8年10月27日。西暦1788年11月24日。
「文箇」、文庫。
「紅毛舩」、『こうもうせん【紅毛船】江戸時代,オランダ船の俗称。幕末には広く諸外国の船をいう』
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