P65 東京国立博物館蔵
(読み)
クロ坊 スワルトヨング
くろぼうすわるとよんぐ
頭 ラハ釈 迦カシラ
かしらはしゃかがしら
ベンカラ嶋 能木綿
べんがらじまのもめん
を巻く足 ハ日本
をまくあしはにほん
の象 股 引 雪駄(セツタ)ヲ者く
のぞうももひき せった をはく
黒 ヒとて墨 ニて
くろひとてすみにて
多る様 ニハなし日尓焦 れて
たるようにはなしひにこがれて
赤 くろし
あかぐろし
スワルトとハ黒 ヒ事
すわるととはくろいこと
ヨングとハ若 イ者 ナリ
よんぐとはわかいものなり
(大意)
略
(補足)
「西遊旅譚三」にもおなじ構図の画があります。
こちらのほうが、より「生う川し」になっています。
「クロ坊」、「西遊旅譚三」に、「ジャガタラ能人なり(ジャガタラハ赤道直下の国故尓??熱国なり)阿蘭陀人の下奴(ゲヌ)となり来る其色真黒(マツクロ)なり」とあります。
「スワルト」、オランダ語「zwart」、黒い。音はズワルトときこえます。
「ヨング」、オランダ語「jong」、若い。
「嶋」は縞。
「象股引」、『ぞうももひき ざう―【象股引】脚部がゆったりした股引。象が渡来した頃(1729年)のもの』
「墨ニて」のあとは虫食い?で不明。
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