P20 国立国会図書館蔵
(読み)
人 魚 ハ个 ふの
にんぎょはきょうの
どう中 の
どうちゅうの
つ可れ尓て
つかれにて
多王い奈く
たわいなく
袮いりゐ多
ねいりいた
れバ手ハらう
ればてはろう
可尓あつ天
かにあって
あ多まハと
あたまはと
この内 尓有
このうちにあり
てん可ら
てんから
者けを
ばけを
あらハ須
あらわす
〽奈んでもこの女 郎 ハ者゛けもの多゛
なんでもこのじょろうはば けものだ
あの床 のうち可ら
あのとこのうちから
こゝまで手可゛とゞく
ここまでてが とどく
とハさて\/
とはさてさて
奈可゛い手多゛
なが いてだ
(大意)
人魚は、今日の道中の疲れでぐっすりと
寝入ってしまっていた。手は廊下にあり
頭は床のうちにあって、すっかり
化けの皮をはがしてしまった。
「どうみてもこの女郎は化け物だ。
あの床の内からここまで手が届くとは
なんて長い手だ」
(補足)
「とこの内尓有」、「有」のくずし字は頻繁に出てきます。
掛け布団の柄がサッカーボールのような五角形です。見たことのない柄や紋がほんとうにたくさんあるなと驚きます。
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