2023年5月2日火曜日

THE OLD MAN & THE DEVILS その12

P14P15 個人蔵

(読み)P14

So the devils laid hold of it, twisting

and pulling, and took it off without

giving him any pain, and put it

away as a pledge that he would

come back. Just then the day began

to dawn and the birds to sing, so the

devils hurried away.

 The old man felt his face and

found it quite smooth and not a

trace of the lump left. He forgot

all about cutting wood, and hasten-

ed home. His wife seeing him, ex-

claimed in great surprise "what has

(大意)

そして悪鬼は瘤をつかみひねって引っぱり取りました。

老人には痛みもありませんでした。悪鬼は老人が戻ってくる

あかしとして取った瘤を取り置きました。

 老人は顔をさわってみると、左側の頬にあった瘤があとかたもなくなくなって

とてもなめらかになっているのに気づきました。木を伐りに来たことをすっかり忘れてい

て急ぎ家へ帰りました。妻は夫を見てひどく驚いて叫び声をあげ「

(補足)

 前頁にもありましたが悪鬼たちが手にしていた松明、宴会のときの焚き火、そしてこの囲炉裏、燃える火のゆらめきの濃淡やそれが立ち上る煙に溶けこんでゆく様がとても印象的です。

 煙管一式はどんなときでもてばなさず、またそれが描いてあると絵になります。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿