P14P15 個人蔵
(読み)P14
So the devils laid hold of it, twisting
and pulling, and took it off without
giving him any pain, and put it
away as a pledge that he would
come back. Just then the day began
to dawn and the birds to sing, so the
devils hurried away.
The old man felt his face and
found it quite smooth and not a
trace of the lump left. He forgot
all about cutting wood, and hasten-
ed home. His wife seeing him, ex-
claimed in great surprise "what has
(大意)
そして悪鬼は瘤をつかみひねって引っぱり取りました。
老人には痛みもありませんでした。悪鬼は老人が戻ってくる
あかしとして取った瘤を取り置きました。
老人は顔をさわってみると、左側の頬にあった瘤があとかたもなくなくなって
とてもなめらかになっているのに気づきました。木を伐りに来たことをすっかり忘れてい
て急ぎ家へ帰りました。妻は夫を見てひどく驚いて叫び声をあげ「
(補足)
前頁にもありましたが悪鬼たちが手にしていた松明、宴会のときの焚き火、そしてこの囲炉裏、燃える火のゆらめきの濃淡やそれが立ち上る煙に溶けこんでゆく様がとても印象的です。
煙管一式はどんなときでもてばなさず、またそれが描いてあると絵になります。
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