P18P19 個人蔵
(読み)P18
Alors Ourasima se mit, all réfléchir.
Il pensa que le palais du dieu de la
mer, avec ses murs do corail, ses fruits
(大意)
その時、突然浦島の頭に珊瑚の壁に囲まれ(ルビーの果実が実り純金の尾をもつ竜たちがいる)海神の宮殿がよぎりました。
(補足)
右手に玉手箱を持ち土地の人と今の村の様子を聞いている浦島太郎、茫然自失で棒立ちになっているようにも見えますが、どこかふっきれてすっきりした表情にもみえます。
風景からはなぜか湿気が感じられてしまうのは絵師・彫師・摺師たちが湿潤な日本に育ったからでしょうか。
空には青色の濃淡があり地表に近づくにつれて赤みの濃淡に変化してゆくという手の込んだ摺りをしています。
遠景の山肌、その手前の丘、ふたりの立つところ、これらにも微妙に摺り加減をして遠近と立体感を与えています。全体が挿絵ではなく一枚の風景に仕上がっています。すばらしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿