2023年2月1日水曜日

西洋昔噺第一号八ツ山羊(長谷川武次郎) その14

P7上段前半 国立国会図書館蔵

(読み)羊ノ四

山羊(やぎ)の母 き多り目能

   やぎ のははきたりめの


さ免ぬよう、志づ可尓

さめぬよう、しずかに


鋏(者さミ)尓て其(その)腹(者ら)をきり

  はさみ にて  その   はら をきり


ひら个ば、七 疋 の

ひらけば、しちひきの


子山羊ヒヨイ

こやぎひょい


\/ ととび出(い多゛)

ひょいととび  いだ


(大意)

母はやって来ました。目の

さめぬよう、静かに

鋏でその腹を切り

開けば、7匹の

子山羊はひょい

ひょいととび出し


(補足)

 腹一杯で眠りこけている狼がかわいらしい。

「目能」、へんたいがな「能」(の)は特徴的なかたちなので、一度覚えてしまえば次からが必ず読むことができます。

 母親の衣服がどことなくしまりがありませんが、絵師がなれてないからかもしれません。

 

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