2023年2月27日月曜日

かち\/山(小森宗次郎)その6

P3後半 国立国会図書館蔵

P2P3

(読み)

□か多きをとつて志ん

 かたきをとってしん


ぜませ うとうさぎたぬ

ぜましょうとうさぎたぬ


きのや満へ由きたぬき尓

きのやまへゆきたぬきに


志者゛をせをハせうしろ

しば をせおわせうしろ


よりかち\/ひをうち可

よりかちかちひをうちか


け連ハたぬきいまの△

ければたぬきいまの


△おとハ

 おとは


なんのおと

なんおおと


奈りときけバ[次 へ]

なりときけば つぎへ


(大意)

かたきをとってしんぜましょうと

うさぎはたぬきのいる山へ行き

たぬきに柴(しば)を背負わせ

うしろから火を打ち掛けると

たぬきが「いまの音は何の音か」と

きくと


(補足)

「ひをうち可け」、変体仮名「可」(か)は平仮名「う」とかたちがそっくりなのがわかります。

 P2P3見開きにすると床の色が異なってしまっています。こんなに大きいところの色おきなのにとあきれてしまいますが、豆本を見ているとこれもまたよくあることです。摺師との連絡が不十分だったのかしてなかったのか・・・おもいっきり色違いになってしまいましたが、摺りそのものはまぁまぁです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿