2023年2月3日金曜日

西洋昔噺第一号八ツ山羊(長谷川武次郎) その16

P7下段仕掛けを開いたところ 国立国会図書館蔵

(読み)

めのさ免

めのさめ


ぬうち

ぬうち


もとの

もとの


通(とほ)り

  とお り


ぬひ

ぬい


合(あ者)せ、

  あわ せ、


こ可

こか


げ尓

げに


かくれ

かくれ


みてあ

みてあ


連バ、や

れば、や


可゛て狼

が ておおかみ


ハ目を

はめを


さ満し、

さまし、


(大意)

目のさめぬうちに

もとの通り縫い合わせ

木陰の隠れて見ていると

やがて狼は目をさまし


(補足)

 狼の腹の中から出てきた子ヤギたち、数えてみるとちゃんと7疋でした。逃げた子山羊はニコニコうれしそうですけど、母親は怒っているのもあってチト怖い顔。

 仕掛けの紙の裏側に腹の中の子ヤギたちがいろうつりしてしまっているようにみえます。よく乾かないうちに貼ってしまったためでしょうか。

 この頁では「ミ」はすべて「み」でした。

 

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