P2 国立国会図書館蔵
(読み)
[次 ゟ ]
つぎより
本りし尓あま
ほりしにあま
たのた可らのいでしを
たのたからのいでしを
となりのよく者゛り
となりのよくば り
者゛ゞアみ天その
ば ばあみてその
いぬを
いぬを
可り
かり
由きいぬのたちどまり
ゆきいぬのたちどまり
たるミてそのとこ◯
たるみてそのとこ
◯ろを本り
ろをほり
ける尓いぬ
けるにいぬ
のくそ
のくそ
の
の
いで[二へ]
いで にへ
(大意)
掘ったところ
たくさんの宝物が出てきたのを
隣の欲張りババアが見ていました。
その犬を借りて行き、犬の立ち止まった
ところを掘っていみると
犬の糞が
(補足)
この小森宗次郎の豆本シリーズは書肆屋さんに並ぶことなく、おそらく初稿を図書館に納品したようにおもわれます。文字の角がたっていて画面全体の色も鮮やかですし、なにより摺り上がったばかりの勢いが感じられます。
「次ゟ」、「ゟ」(より)は合字。「よ」と「り」をつなげてかいて一文字にしたもの。
「者゛ゞアみ天」、変体仮名「天」(て)は変体仮名「久」(く)とかたちがほとんど同じです。
犬の後足まわりに、赤をおいたときに飛び散ってしまったような跡があります。摺師が分業して赤担当の摺師の腕がいまひとつだったのか?
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