P6 国立国会図書館蔵
P6P7見開き
(読み)
[次ゟ]
ぢゞ以尓て
じじいにて
候 といゝけ連ハ
そうろうといいければ
志 うらハ
しゅうらは
者なを◯
はなを
◯さ可してミよ
さかしてみよ
との[四へ]
との しへ
(大意)
じじいでございますと答えると
殿様たちは花を咲かせてみよ
との
(補足)
「候」のくずし字は、ここでは逆さ「N」のようなかたちですが、古文書などでは頻繁に使われるのでたくさんのかたちがあり、もっとも簡単なのが「ゝ」のような点で表されることもあります。
「志うらハ」、三河衆や若い衆のしゅう。
「さ可して」、変体仮名「可」(か)は平仮名「う」とほとんど同じかたちです。
文中「かれき」とありますが、その幹をとても丁寧に描いていて、どうやら桜の幹のようです。木の幹をここまで丁寧に写実的に描いているのはめったにありません。
P6P7見開きは爺さんの視点にから俯瞰している絵となっていて、遠近や奥行き感が出ています。
左下の殿様たちの後ろにあるのは殿様の籠(かご)。
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