P2 国立国会図書館蔵
(読み)
[次 ゟ]
つぎより
といてやれバ由だ
といてやればゆだ
んをみ春まし者゛ゞを
んをみすましば ばを
しめころし者゛ゞ尓春
しめころしば ばにす
可゛たをへんじて志る
が たをへんじてしる
をこしらへいるところ
をこしらえいるところ
へぢゞ王かへりかの志る
へじじはかえりかのしる
をく王せ者゛ゞあくつた
をくわせば ばあくった
ぢゞいだ奈可゛しの本
じじいだなが しのほ
ねをみろといゝ
ねをみろといい
つゝたぬきと
つつたぬきと
奈つて[二へ]
なって にへ
(大意)
(縄を)といてやると油断を
見きわめて、ババを絞め殺し
ババに姿を変えてしまいました。
汁をこしらえているところへ
ジジが帰り、あの汁を食わせ
「ババアを食ったジジイだ。
流しの下の骨を見てみろ」と
言いつつ、たぬきとなって
(補足)
文章の背景が半分赤く読みづらいこともありますが、文章じたいも数度目を上に下にしないと読めません。
なぜかこれだけの長さの文章なのに、変体仮名「多」(た)は使われてなくすべて平仮名「た」。
「ぢゞ王かへり」、「王」は「ハ」でしょうけど、まぁまぁあることです。
ババは着物の裾を引きずるような着こなしです。当時家の中ではご婦人たちは着物を引きずるように着るのが普通だったようです。また帯の閉め方も前帯が多かったとあります。そして立膝になっています。これも当時の家の中での絵などを見ると男性は胡座でしたがご婦人たちはこのような立膝で座ることもあったようです。
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