P7 国立国会図書館蔵
P6P7見開き
(読み)
[三ゟ]
ぎよい尓その
ぎょいにその
者ゐをまくと
はいをまくと
たちまちいち
たちまちいち
めん尓者なの
めんにはなの
ひらき
ひらき
け
け
連バ
れば
との
との
さま
さま
おやし
おやし
き尓●
きに
●
よんで
よんで
そ古バく
そこばく
可袮[次 へ]
かね つぎへ
(大意)
おおせどおりに
灰をまくと
たちまち一面に花が咲きました。
殿様はお屋敷に爺を呼び
たくさんのお金を
(補足)
「ひらきけ連バ」、変体仮名「連」が変体仮名「春」(す)にみえます。
「そ古バく」、辞書に① いくつか。いくらか。② 多数。多く。たいそう。はなはだ。そくばく。とあり、ここは②を採用。
P6の下部に紫(殿様の羽織と同色)の柵のような図柄やP7の背景にも同じようなものがあります。絵の隙間を雲のようなもので埋めるのは日本の伝統的な手法です。赤がたっぷりと使われていますが、これは明治赤といわれるもの。江戸後期より明治になって高価な赤の原料が外国から輸入されるようになって爆破的に広まりました。
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