P9下段 国立国会図書館蔵
(読み)
△
とのさまの
とのさまの
め尓も者い
めにもはい
りし可バ
りしかば
古王ろうぜ
こわろうぜ
きとひどく
きとひどく
おやぢをと
おやじをと
りまきし
りまきし
尓おや
におや
ぢハい
じはい
つくへ尓にげうせ
つくへににげうせ
たり古れ尓よつて
たりこれによって
志よ ぢきぢゞ以を
しょうじきじじいを
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(大意)
殿様の目にも入ってしまって
これは狼藉(ろうぜき)と
おやじのまわりをしっかりと、とり囲み
おやじはどこかへと逃げ失せてしまいました。
このことにより
正直爺を
(補足)
「とのさまの」、「と」が「Z」に「ヽ」のようで、悩みます。「の」の上部が薄く欠けているように見えてすぐ左の行の「い」と間違えそう。
「古王」、ともに変体仮名。学んでないとまず読めません。
「いつくへ尓」、「く」は「し」にも見えます。「へ」の最後が跳ね上がってますが、違う仮名でしょうか。
小森宗次郎の人物の顔は歌舞伎の浮世絵の影響がこいのか、どの顔をみなしまってみえます。
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