P10P11 国立国会図書館蔵
(読み)義経千本桜狐忠信
P10
者つ
はつ
尓や
にゃ
おやの
おやの
つゞミ
つづみ
つ可ハ春
つかわす
うへハ
うえは
P11
「このつゞみを
このつづみを
い多ゞくうへハ
いただくうえは
いくさのとき尓
いくさのときに
志本うを
しほうを
尓やもり
にゃもり
(大意)
初音(はつニャ)
親のつづみをつかわす上は
「このつづみをいただく上は
戦のときに
四方を守り(ニャもり)
(補足)
鼓を与えようとしているのが静御前。御前につかえるのが狐忠信で狐が化けています。その狐忠信の父母は捕らえられて鼓の皮にされてしまいました。その鼓が初音の鼓です。
狐忠信の猫のかしこまっている丸まり具合がちょっとユーモラスです。縁側の黒と金の手すりが見事ですけど他のところも丁寧に描きこんでいます。
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