P7 国立国会図書館蔵
P6P7
(読み)
き
き
た
た
りしに
りしに
かにのおらさる
かにのおらざる
をさいわいいろり
をさいわいいろり
尓ひをおこし
にひをおこし
あたりい多る
あたりいたる
尓ひのうちよ
にひのうちよ
りたまこハかにのか多きと与
りたまごはかにのかたきとよ
者゛わりてさる尓者ねつきしに
ば わりてさるにはねつきしに
(大意)
やって来て
かにがいないのをよいことに
囲炉裏に火をおこし
あたっていると
火の中より、たまごが
「かにのかたき」と叫びながら
さるにとびつきました。
(補足)
文章に難しいところはありません。
蜂は頭部分がすべて赤で塗りつぶされてしまっていて、輪郭などはっきりしません。拡大してみるとちゃんと下絵は描かれているので、色を付けて刷り上げる摺師がちょっと手を抜いたのかもしれません。蜂なので武器はやはり槍。
臼は体全体に力強さがあふれています。でも刀を左手に持っているのは、床においてあった刀を取り上げようと持ち上げたところでしょうか。左利きで有名なのは新選組の斎藤一くらい。
見開き頁の絵の構成や色の配置もよく鮮やかでキレがあります。
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