2022年12月9日金曜日

猫の狂言づ具し(佐藤新太郎) その3

P1 国立国会図書館蔵

(読み)

P1口上

「きやうげん

 きょうげん


尓やう多゛い

にゃ だ い


ま多たび

またたび


とう

とう


志゛やう

じ ょう


さよう

さよう


ちよん

ちょん


\/ \/

ちょんちょん


(大意)

「狂言名題(なだい)

股旅登場

左様

チョンチョンチョン


(補足)

 まずは狂言で上演される題名の口上です。マタタビは猫をデレンデレンにしてしまいますが、ここでは股旅ものをやるということでしょうか。それではと拍子木がなります。

「名題」(なだい)は猫風に「にゃ」で、当時の表現では「尓やう」とひっかけたのか。

舞台の客席側に小さな出っ張りがふたつあります。蝋燭台でしょうか。

左下隅に洒落た西洋ハット(パナマ帽子)をかぶったお客さんがいます。この当時のはやりだったのかもしれません。

舞台背景の白抜き文字がわかりません。なんでしょう?

 

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