2022年12月16日金曜日

猫の狂言づ具し(佐藤新太郎) その10

P12 国立国会図書館蔵

(読み)加賀見山

「志゛びようの

 じ びょうの


志やく尓

しゃくに


このま多ゝび

このまたたび


「こども

 こども


にやあ

にゃぁ


尓くら志い

にくらしい


(大意)

「持病の癪(しゃく)には

このマタタビを

「こどもには

にくらしい


(補足)

 加賀見山の有名な場面、岩藤が自分が履いていた草履で尾上を散々に殴る、ところです。

岩藤の背景の金泥が岩藤を中心に円状になってますが、意識的にしたのでしょうか?

尾上の着物柄が茶色ぶちの子猫のようにもみえます。

岩藤の言葉はよいとして、尾上の「尓くら志い」がわかりません。子どもにはもったいないか?

 

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