P4P5 国立国会図書館蔵
(読み)鳴神
P4
「ぶち尓ぞ
ぶちにぞ
ぶち
ぶち
ぬ連
ぬれ
つ者゛め
つばめ
きやう
きょう
まちの
まちの
P5
めねこ
めねこ
可よひ
かよい
くるハの
くるわの
おゝ
おお
もんを
もんを
尓やう\/
にゃあにゃあ
おふ多り
おふたり
ま多志やんせい奈ア
またしゃんせいなぁ
(大意)
「ぶち(ねこ)だからってぇ
しっぽり濡れつばめってぇわけかぁ
京町のめ猫にかよい来るは(郭)の
大門を
にゃぁにゃぁ
お二人
またしておくんなさいなぁ
(補足)
左端、竜が滝のぼりをしているようなのが、鳴神のはなしに出てくる、池に封印されていた呪術をがとけ、竜神空にかけのぼるやいなや、一天にわかにかき曇り、大雨となる、水神様でしょうか。
大意は適当です。
「ぶち尓ぞ」、「尓」と「ぞ」のあいだに、「ハ」があるようにみえますけど、よくわかりません。
左の雲の絶間姫(くものたえまひめ)に色仕掛けにしてやられた中央の鳴神上人(なるかみしょうにん)の呪術がとかれてしまい、怒って斬りかかる場面のようです。なかなかにぎやかな絵になっています。
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