2022年12月19日月曜日

猫の狂言津くし(沢久次郎) その2

P1 国立国会図書館蔵

(読み)歌舞伎の芦屋道満大内鑑~葛の葉

くづの者の子王可れ

くづのはのこわかれ


尓やんとくちもじハ

ニャンとくちもじは


?満???子

??????


恋 しくハ

こいしくは


尋 袮来

たずねき



ミよ

みよ


(大意)


(補足)

 歌舞伎の芦屋道満大内鑑~葛の葉(アシヤドウマンオオウチカガミ~クズノハ)。

狐が化けていたとしられてしまった葛の葉が障子に一首書き残し家を去ろうとしたとき、それに気づいた子ども(後の安倍晴明)が起きてきてすがりつきました。わが子を両手で抱きしめ、筆をくわえて書く場面です。

「子」が「予」のようにみえます。「子王可」れを判読するのに手間取りました。

障子のくずし字はさっぱりで、葛の葉のあらすじを調べてようやくわかりました。

「恋しくばたずねきてみよ いずみなる信田の森の うらみ葛の葉」。

はなしの内容を知ると、子猫を膝に抱え両手がふさがり、くちもじで書く母親に涙をさそわれてしまいます。

「?満???子」、読めません。

 

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