表紙 国立国会図書館蔵
見返し
(読み)
舌 切 春ゞ免
志たきり
したきりすずめ
見返し
東京圖書館印 TOKIO LIBRARY
明治二一・七・三0・内交・
(大意)
略
(補足)
前回の「猫の狂言津くし」(沢久次郎)は絵などが荒れていたので一作で終了します。
小森宗次郎の豆本をとりあげます。明治廿一年七月十日印刷同年廿二一出版。
やはり豆本の表紙はこうでなくっちゃ。画工たちの心意気が隅々にまで発揮されていて素晴らしい。なんでこんなに凝るのだろうとおもわせるぐらい、細かい箇所を見ていくと感じられます。
題名は「舌切」が楷書でその振り仮名が変体仮名「志」(し)と楷書の平仮名です。続いて「春」「免」と変体仮名となります。表紙の題名なのでひとつの図案なのだと解釈すれば、これもまた納得できます。
こんな素晴らしい表紙を描くのだから見返しを期待してしまいますが、残念なことに鮮明な丸朱印がふたつのみとは残念であります。
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