P2P3 国立国会図書館蔵
(読み)P2
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つぎより
志たをきりとばし个る
したをきちとばしける
あとへいんきやうさん
あとへいんきょ さん
可へりきてその
かえりきてその
者奈しをきゝ
はなしをきき
春ぐ尓春ゞめ乃
すぐにすずめの
あり可をさ可゛し
ありかをさが し
いでたるむ可ふ可ら
いでたるむこうから
春ゞめ
すずめ
いでき多り
いできたり
おや古゛いん
おやご いん
きやうさん◯
きょ さん
◯よく
よく
いらつ
いらっ
しヤい
しゃい
ました□
ました
□さあ\/
さあさあ
こちらへと
こちらへと
うちへいれ
うちへいれ
いろ\/奈
いろいろな
古゛ちそうを◎
ご ちそうを
(大意)
下を切り飛ばしました。
しばらくして隠居さんが帰り、その
はなしをきき、すぐにすずめのすみかを
探しに出かけました。
向こうから、すずめが迎え出てきて
「おや、ご隠居さんよくいらっしゃいました。
さあさあこちらへと家へ迎い入れ
いろいろなごちそうを
(補足)
「志たをきりとばし个る」、切り飛ばすとはなんともすごい表現。
変体仮名「可」(か)がたくさん使われています。「う」と「ら」はそっくりなので注意です。
やや色ズレがありますが、ふすまの柄などまぁまぁ丁寧に仕上がっているようです。