2022年6月22日水曜日

祢づミの嫁入(木村文三郎) その8

P5 国立国会図書館蔵

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(読み)

多゛うぐ尓も

ど うぐにも


きをつけて

きをつけて


見ぐるしく

みぐるしく


奈きやう

なきよう


尓とそれ\/

にとそれぞれ


志多くを奈し

したくをなし


てゐ多り个り

ていたりけり


大 こくや尓

だいこくやに


てもおよ年

てもおよね


のへ う者゛ん

のひょうば ん


よけ連者゛

よければ


よろこびX

よろこび


(大意)

(寝)道具にも気を配り

みっともなくないように

いろいろと支度をして

(あわただしく)過ごしておりました。

大黒屋でもお米の評判はよく

喜んで


(補足)

 鼠のふたりの鮮やかな描き方が抜きん出てしまって、背景の木2本がとても稚拙に見えてしまいます。地面や雑草はそこそこ上手に描かれています。この頁で気がついたのですが、お供の小僧の左足のうしろに何かひょろんとした長いものがあります。しっぽでした。もしやとおもいP4をみてみると、やはり尻尾が描かれてました。

 手は開ききらない紅葉のように描かれてますけど、実際の鼠は指が細長いです。

 

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