2022年6月20日月曜日

祢づミの嫁入(木村文三郎) その6

P2後半 国立国会図書館蔵

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(読み)

尓 う王奈りとせ

にゅうわなりとせ


王春るものあれ

わするものあれ


バさう者うの者

ばそうほうのは


奈しあいもとゞき

なしあいもとどき


由ひのふも春ミ

ゆいのうもすみ


とうじつのき多

とうじつのきた


るをまちに个り

るをまちにけり


(大意)

柔和であると

世話をしてくれる者があって

双方の話し合いもまとまり

結納もすみ

当日が来るのを待っていました。


(補足)

「者奈しあい」、「あ」は「お」の「ゝ」がなくなったかたち。

 P1のふたりの手はひとがたの手で描かれていました。この頁、右側のご婦人の手はそれとはことなっています。

 右の立木の描き方、描いている本人もどうもうまくゆかないなとおもいながら描いている感じがします。

 

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