2022年6月28日火曜日

祢づミの嫁入(木村文三郎) その14



P10 国立国会図書館蔵

P11 後半

P11文章拡大

(読み)

こをうミお多満と

こをうみおたまと


奈づけひ起つゞき

なずけひきつづき


奈ん尓よのこあま多

なんにょのこあまた


まうけおよ年ハ奈つ

もうけおよねはなつ


尓奈連ハうぶ春奈x

になればうぶすな


(大意)

(女の)子を生み、おたまと

名付け、その後も

男女の子をたくさん

もうけ、およねは

夏になると産土(うぶすな)


(補足)

 銅版画のくずし字は毛筆の木版画のものとはことなり、ひとつひとつのくずし字が活字のようにみえます。なので銅版画のくずし字はかたちを学ぶにはそれなりに効果がありそうです。

仲睦まじ場面です。枕屏風のむこうには襖と障子があって、もう枕屏風はすっかり使われなくなってしまいました。

 お多年の着物の柄が体の線にあわせてちゃんと向きを変えているのが細かい。

 

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