P8後半 国立国会図書館蔵
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P9
(読み)
者やくういまごの可本
はやくういまごのかお
を見多しとまちゐ多
をみたしとまちいた
る尓およ年ハ本ど奈
るにおよねはほどな
くミもちと奈連バ
くみもちとなれば
りやうしんを者じめち
りょうしんをはじめち
う 太郎 もよろこび◯
ゅうたろうもよろこび
(大意)
はやく初孫の顔
をみたいと待っていましたが
ほどなくおよねは懐妊しましたので
両親をはじめ忠太郎も喜び
(補足)
「まごの可本」「本ど奈く」、変体仮名「本」(ほ)は「不」のようなかたち。
「ミもち」「ちう太郎も」、変体仮名「毛」(も)はいくつかかたちがあります。「の」のようにみえるのは、「も」の最初の縦棒が下部でクルッと左回りに回ってそのまま左上に上がっていって、上部で今度は右回りに大きく回っているため。
P9.およねの両手は帯にかかっていて、まさにいま、帯をゆるめほどこうとしているところ。口にはたしなみのひとつなのか、懐紙をくわえています。床のそばには三三九度でつかった酒器もあります。それにしても刻み描きまくっています。
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