2022年6月25日土曜日

祢づミの嫁入(木村文三郎) その11

P8前半 国立国会図書館蔵

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P9

(読み)

おとこいりと奈りて

おとこいりとなりて


ふうふの可多らひめ

ふうふのかたらいめ


で多く春ミて多可゛ひ尓

でたくすみてたが いに


き尓いり奈可むつま

きにいりなかむつま


し个れバりやうけの

しければりょうけの


おや\/ハあんしん奈し

おやおやはあんしんなし


(大意)

お床入りとなり

夫婦の契はめでたくすみ

お互いに心は満ちたり

仲の良い夫婦でありました。

両家の親々は安心して


(補足)

「おとこいりと」、「と」と「こ」はほとんど同じかたちです。次の行の「う」や「ら」もにているので文章の流れから読んでいくしかありません。

P8では忠太郎がさぁさぁと手招きしている感じ・・・。敷布団は花がらでいかにもフワフワで豪華そう。掛け布団、うしろの屏風絵など濃淡の網掛けを工夫して描きわけています。

 

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