2022年6月19日日曜日

祢づミの嫁入(木村文三郎) その5

P2前半 国立国会図書館蔵

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(読み)

▲よめをむ可へ天

 よめをむかえて


やらんとふ多おや

やらんとふたおや


ハ多のミゐ多る

はたのみいたる


を???多ハらや

を???たわらや


よ年ゑもんのむ

よねえもんのむ


春め尓およ年とて

すめにおよねとて


きりやうもよし

きりょうもよし


(大意)

嫁を迎えて

やろうとふた親は

頼みお願いしました。

???俵屋米右衛門の娘

におよねという

器量もよく


(補足)

 最初4行目が読めませんでしたが、先を読みすすめると「多ハらや」がP7に出てきました。しかしその上がわかりません。

 鼠が日本髪を結ってくれていれば、娘と母親の区別はあきらかだったのでしょうけど、鼠顔にはにあわなかったようであります。左側が振り袖にぽっくりなのできっとおよねさんでしょう。で、右側が母親かお付きのものでしょうか、下駄を履いています。

 娘さんの着物柄は桜で、そのすぐうしろの木も桜です。樹皮を桜の木のように苦労して描いているのがわかります。

 

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