2021年4月4日日曜日

豆本 開化地獄論前編 その7

P6

(読み)

者ゝアこ多へて

ばばあこたえて


青 お尓

あおおに


あ可鬼 者しめとして

あかおにはじめとして


春まんの鬼 ども

すまんのおにども


たちいでゝゑんま可゛

たちいでてえんまが


まへ尓い奈らべバ●

まえにいならべば


●子供 ハ

 こどもは


春こし

すこし


こひざを

こひざを


春ゝめて

すすめて


(大意)

ばばあは答えて、青鬼や赤鬼をはじめとして

数万(すまん)の鬼どもがたちまちあらわれ

閻魔様の前に居並びました。

子どもは小膝を少し

すすめて


(補足)

「青お尓」、「青」が読めませんでした、お恥ずかしい・・・、しかし次の行の「あ可鬼」は読めましたので、ならば「青鬼」と推測できました。

変体仮名「春」(す)はここでは「十」+「て」のようなかたち。「す」+「て」のようなものもあります。

 小膝をすすめた子どもの反撃がはじまります。

 

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