P6P7
(読み)P6
むくいハてきぜん
むくいはてきぜん
王れ\/可゛このつへ
われわれが このつえ
本゛うやさつま多で
ぼ うやさつまたで
者りの山 可ら
はりのやまから
ちのいけとうそを
ちのいけとうそを
つく奈ら志゛やう
つくならじ ょう
者りのかゞみ尓
はりのかがみに
可けてもとをしハせぬぞ
かけてもとおしはせぬぞ
「ぬ可し多り\/
「ぬかしたりぬかしたり
こうとらへ多
こうとらえた
このゑんま
このえんま
わいら尓
わいらに
王多して奈る
わたしてなる(ものか)
(大意)
報いは受けて当然だ。
われわれがこの杖棒や
刺股で針の山から血の池と
嘘をつくなら浄玻璃の鏡に
かけても通しはせぬぞ」
「ぬかしたなぁ、ぬかしたなぁ
こうやって捕らえたこの閻魔を
お前らにわたしてなるものか
(補足)
どうも読解力に欠けているようで、「王れ\/可゛〜うそつく奈ら」がよくわかりません。
「てきぜん」、現在では使われてないとおもいます。「的然」。はっきりとしたさま。明白なさま。
「つへ」、「へ」が「く」にみえます。
「山可ら」とその左の「うそ」、変体仮名「可」と「う」はほとんど同じにみえます。
「かゞみ」、平仮名「か」と「み」がめずらしい。
「わいら尓」、調べると「汝等」(わいら)とありました。
「王多して」、変体仮名「多」がわかりにくですけど、小さな「多」でしょう。
大王はすでに正気を失い、放心状態でヘナヘナ笑っています。
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