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(読み)
奈んといふ人 可゛
なんというひとが
さん起゛で奈んと
さんぎ でなんと
いふひと可゛右大 臣 を
いうひとが うだいじんを
して
して
国 の
くにの
あ可゛
あが
り
り
多゛可ゞ
だ かが
奈尓本ど
なにほど
あつて国 の者ゞ可゛
あってくにのはばが
奈ん里で多て可゛
なんりでたてが
奈尓本どある可それを▲
なにほどあるかそれを
▲うけ多まハり
うけたまわり
多いと
たいと
といかけられて
といかけられて
ゑんまハへんじの■
えんまはへんじの
■志可多尓
しかたに
こまりしとぞ
こまりしとぞ
第 二号 江つゞく
だいにごうへつづく
(大意)
何という人が参議で、
何という人が右大臣をして
国の収入がどれくらいあって
国の幅が何里で縦が
どれほどあるのか
それを承りたいと
質問されて
閻魔大王は返事の仕方に
困ってしまった。
第二号へつづく
(補足)
子どもは連射砲のように次から次へと質問で攻めたてます。
「といかけられて」、平仮名「か」がつかわれる頻度も増えてきた感じがします。
「へんじ」、初見では読めませんでした。「へ」が小さな「ハ」に見えるし、「ん」と「じ」の重なりようも今まで目にしたことのないもの。前後の文章を何度か音読してやっと読めました。
「第二号江」、「い」のようにみえるのは変体仮名「江」(え)だとおもいます。
ポックリを履いた少女が突然現れましたが、さてなにか意味があるのかとあれこれ考えましたがわかりません。何でしょうねぇ。
赤い提灯の右半分の文字は?提灯の下には「卍」があります。
どの頁も全体に赤と淡黄色がが使われていて、明るい色調になってます。旧弊を捨て開化の世の中へと希望をみているのかもしれません。
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