2020年11月19日木曜日

豆本 花さ起ぢゝい(小林英次郎)その9

P6P7見開き上段前半

(読み)

それを

それを


きゝいぬの

ききいぬの


ついぜん尓

ついぜんに


もちを

もちを


つ可んと

つかんと


可のまつ

かのまつ


でせい

でせい


ろうを

ろうを


(大意)

そのことを耳にして

犬の追善(ついぜん)に餅をつこうと

あの松で蒸篭(せいろう)を


(補足)

見開き全体で文章が展開してます。

「もちを」、「も」の筆の流れがわかります。「し」を書いてそのまま筆は左上へ、そこから右回りに円を書きます。

「可のまつで」、松の木の脇へ犬が埋められてしまったその松の木。

「せいろう」、蒸したりするするときに使う蒸篭、蒸籠です。いつも「せいろ」と発音してます。

P6

婆さんの後ろにあるのは竃(へっつい、かまど)、火がみえます。たすき掛け婆さん、それにしても着込んでいること!

 

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