P.8下段
(読み)
▲大 おこりて
おおおこりて
せいろうを
せいろうを
こハ
こわ
して
して
いろりへくべて
いろりへくべて
もして
もして
志ま
しま
つ多と
ったと
きいて
きいて
せう
せい
(大意)
大変に怒って
蒸籠を壊して囲炉裏へ入れ
燃してしまいました。
正直爺はそのことをきいて
(補足)
文章のつなぐリズムなのでしょうか、「〜て」が3回出てきます。
「きいて」、「き」はたいてい変体仮名「起」なので、珍しいかもしれません。
手ぬぐいで涙を拭いながら激しく泣く姿、口周りがちゃんちゃんこの色柄になってしまっているのがちょっと残念。
正直爺さんのちゃんちゃんこ、ここまでに4回出てきています。全部色柄が異なっていて、いろいろあるものだと感心します。
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