表紙
(読み)
花 さ起ぢゝい
はなさきじじい
箴飛亭画
しんびていが
(大意)
花咲じじい
箴飛亭画
(補足)
表紙は最初に目について、読者が手にしてくれるかどうかいちばん大切な頁ですが、全体が暗い。
小林英次郎らしさがありません。右上の花咲じいさんがそれらしいかもしれないのですが、ラベルがいまいましい。
鍾馗様のような赤い房たっぷりのブラシのような肩章、頭には羽飾りのようなわけのわからぬ冠、ふかふかのソファーに座って、そこにみえるは緑の手、不気味です。
小林英次郎は通称で本名は小林幾英(こばやしいくひで)、号は飛幾亭、箴飛亭(しんぴてい)とありますが、筬飛亭(せいひてい)ともあります。それほど昔のことではないのに生没年不詳となっています。
出版は明治13年。
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