2020年11月11日水曜日

豆本 花さ起ぢゝい(小林英次郎)その1

表紙

(読み)

花 さ起ぢゝい

はなさきじじい


箴飛亭画

しんびていが


(大意)

花咲じじい

箴飛亭画


(補足)

 表紙は最初に目について、読者が手にしてくれるかどうかいちばん大切な頁ですが、全体が暗い。

小林英次郎らしさがありません。右上の花咲じいさんがそれらしいかもしれないのですが、ラベルがいまいましい。

鍾馗様のような赤い房たっぷりのブラシのような肩章、頭には羽飾りのようなわけのわからぬ冠、ふかふかのソファーに座って、そこにみえるは緑の手、不気味です。

 小林英次郎は通称で本名は小林幾英(こばやしいくひで)、号は飛幾亭、箴飛亭(しんぴてい)とありますが、筬飛亭(せいひてい)ともあります。それほど昔のことではないのに生没年不詳となっています。

出版は明治13年。

 

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