2020年11月18日水曜日

豆本 花さ起ぢゝい(小林英次郎)その8

P.5下段

(読み)

▲松の木の

 まつのきの


王きへ

わきへ


うめて

うめて


志ま

しま


いけ

いけ


れバ

れば


正  ぢ起

しょうじき


ぢゝいハ

じじいは


(大意)

松の木のわきへ埋めてしまいました。

正直爺は


(補足)

「王きへ」、変体仮名「王」(わ)が見本のようにくっきりです。漢字の「已」のような形。

漢字が「松」「木」「正」。変体仮名が「王」(わ)「志」(し)「起」(き)。あまりまざりすぎると読むのが大変そう。

P4P5見開き。

犬が上顎を赤く見せ、キャンキャンと悲鳴が・・・。目は一筆で描いたのでしょうけどとても悲しそう。

見開きの中央に松の大木、その根元に犬、右に欲張りじじい、左に婆、奥は農村風景、配置が上手。

 

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