P.5上段
(読み)
き多奈起
きたなき
ものや
ものや
いぬのふん可゛
いぬのふんが
多くさん
たくさん
いでし
いでし
ゆへ可の
ゆへかの
よく
よく
者゛り
ば り
ぢゝ
じじ
いハ
いは
おゝ
おお
おこりで
おこりで
いぬをぶち
いぬをぶち
ころして▲
ころして
(大意)
汚らしいものや犬の糞が
たくさん出てきました。
そのためあの欲張りじじいは
大変におこって犬を
打ち殺して、
(補足)
赤い空の背景が少々文字を読みにくくしています。
「ものや」、「も」が「あ」にみえます。
婆さんが臭くて鼻をつまみのけぞる様が真にせまって臭ってきそうであります。こういった仕草を描くのが上手です。その婆さんの奥は、ずっと山奥のはずなのに、もうじき収穫時期の稲穂の黄金色、茅葺き屋根も見えます。
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