2020年11月22日日曜日

豆本 花さ起ぢゝい(小林英次郎)その12

P.8上段

(読み)

かりて

かりて


もちをつく尓

もちをつくに


やつ者゛り

やっぱ り


奈可よりき多

なかよりきた


奈起もの可゛いでし

なきものが いでし


ゆへよく者゛り

ゆえよくば り


ちゞいハ▲

じじいは


(大意)

借りて餅をつきました。

ですがやはりなかからは

汚いものが出てくるだけでした。

そのため欲張りじじいは


(補足)

「かりて」、平仮名「か」です。

「やつ者゛り」(やっぱり)、半濁点「゜」を使っている場合もありますがあまりありません。たいていは濁点「゛」ですませています。

「奈起ものが」、ここの「も」は2行目の「も」と書き順と形が異なっています。

ここの文章は背景の渋黄色の土壁のためかくっきりで読みやすい。

右にみえる外の風景はP5の山奥の農村風景と同じです。

 

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